【AI超初心者さん向け】もう怖くない!AIへの「魔法の言葉」、プロンプトの基本を3ステップで解説

ノートパソコンの前で悩んでいた人物が、AIへの伝え方のコツを掴んで、問題が解決していく様子のイラスト。

「AIが便利だって聞いたから、勇気を出してChatGPTに質問してみたけど…なんだかトンチンカンな答えが返ってきて、そっと画面を閉じてしまった…」
そんなちょっと切ない経験、ありませんか?

実はそれ、あなたのせいでも、AIが意地悪をしているわけでもないんです。
ただ、AIとの「話し方」に、ほんのちょっとしたコツがあるだけ。

そのコツこそが、最近よく耳にする「プロンプト」なんです。

「また新しい専門用語…?」と思ってしまいますよね。
ですが、この言葉は決して難しいものではありません。

この記事では、「プロンプト」が何を指すのか、誰にでも分かるように解説していきます。

この記事を読み終える頃には、AIに話しかけるのが怖くなくなり、「なるほど、こうやってお願いすればよかったんだ!」と、AIとの会話が楽しみになっているはずです。
さあ、一緒にAIとの上手な付き合い方を学んでいきましょう!

この記事でわかること

  • 「プロンプト」という言葉の本当の意味
  • AIが困ってしまう「ダメなお願い」と喜んでくれる「上手なお願い」の違い
  • 今日からすぐに真似できる、プロンプトの簡単な「基本の型」

結論|「プロンプト」とは、あなたがAIに話しかける言葉そのものです

「プロンプト」とは、あなたがAIに話しかける言葉そのものですというのを表す、女性がパソコンに話しかけるイメージ

結論からお伝えします。

「プロンプト」とは、AIと会話する時のあなたの「指示」や「お願い」の言葉のこと
つまり、あなたの「発言」をプロンプトと言います。

例えば、AIに「今日の天気は?」と尋ねれば、その言葉がプロンプト。
「ブログ記事のアイデアを考えて」とお願いすれば、それもプロンプトです。

あなたがAIの入力欄に打ち込む言葉や文章、そのすべてが「プロンプト」なのです。

そして、この「話しかけ方」を少し工夫するだけで、AIからの返事の質は劇的に変わります。この記事では、そのためのコツを解説していきます。

プロンプトは難しくない!「理想の家づくり」でイメージしよう

理想の家づくりを考えるようにプロンプトを考える

「プロンプト」と聞くと、なんだかプログラミング用語みたいで難しそうに感じますよね。

ですが、身近な例を使えば、その役割はすぐにイメージできます。

AIへのお願いは「注文住宅」の依頼と同じ

あなたが「理想のマイホーム」を建てると想像してみてください。
設計士さんに、いきなり「とにかく素敵な家を建ててください」とだけ伝えたら、どうなるでしょうか?

設計士さんはきっと困ってしまいますよね。

あいまいなプロンプトで困っている人と具体的なプロンプトで理解している人の対比
  • あいまいな依頼(AIが困る例):
    • 依頼主:「素敵な家を建ててください」
    • 設計士:「(えっ…素敵って、どんな…?)」と困惑している顔。
  • 具体的な依頼(AIが喜ぶ例):
    • 依頼主:「日当たりの良いリビングが欲しいです」
    • 設計士:「かしこまりました!南向きに大きな窓をつけましょう!」と笑顔。

「あいまいな依頼」と「具体的な依頼」を比べてみよう

AIとの会話も、この家づくりと全く同じです。
具体的に比べてみると、その違いは一目瞭然です。

AIが困るプロンプト
「ブログ記事を書いて」(=素敵な家を建てて)

AIが喜ぶプロンプト
「在宅ワーカー向けのブログ記事を、親しみやすい口調で書いて」(=家族4人向けで、日当たりの良いリビングの家を…)

どうでしょう?こう考えると、プロンプトの重要性がイメージしやすくなりませんか?

AIが的確な答えを返せないのは、私たちの「設計図の依頼」があいまいなだけ、というケースがほとんどなんです。

プロンプト作成の基本3点セット

「理想の家づくり」には具体的な要望が欠かせないように、AIへの依頼にもコツがあります。難しく考える必要はありません。まずは、この基本となる3つの要素を組み合わせることから始めてみましょう。

① AIに「役割」を与える

まず、AIに「あなたは〇〇です」という形で、特定の専門家としての役割を与えます。
これにより、AIはその役割の視点から、より的確な回答を生成するようになります。

例:「あなたはプロの編集者です」

例:「あなたはキャリア相談の専門家です」

② あなたの「目的」を伝える

次に、何のためにその答えが欲しいのか、最終的なゴールを伝えます。
目的がはっきりすると、AIはどのような回答を生成すべきか判断しやすくなります。

例:「40代の読者の心に響く、ブログ記事のタイトルを考えたい」

例:「取引先に送る、失礼のないお断りメールを作成したい」

③ 具体的な「条件」を加える

最後に、あなたの理想に近づけるための細かい条件を加えます。
箇条書きなどを使って分かりやすく整理すると、AIは指示を理解しやすくなります。

例:「親しみやすい口調で、箇条書きでお願いします」

例:「専門用語は使わず小学生にも分かるように説明してください」

この3つを意識するだけで、あなたのプロンプト(AIへの伝え方)は格段に分かりやすくなります。

【実践編】3点セットを使ってAIに自己紹介文を考えてもらおう

3点セットを使ってAIに自己紹介文を考えてもらおう

理屈がわかったところで、さっそくこの「基本の3点セット」を使ってAIにお願いしてみましょう。
今回は、意外と悩むことが多い「SNS用の簡単な自己紹介文」をAIに作ってもらうことにします。

コピペで使える!自己紹介文作成プロンプト

以下の文章は、そのままコピーして使えるテンプレートです。[ 〇〇]の中身をあなたの情報に書き換えるだけで、すぐに試せます。

【AIへの指示文(プロンプト)】

あなたは読者の心に響く文章を書くプロの【編集者】です。

私がSNSの【X(旧Twitter)】で使う自己紹介文を考えてください。
最終的な目的は、ブログを読んでもらうきっかけを作ることです。
そのため、[AIに興味がある40~50代のフリーランス]の方が、私の発信に興味を持ってくれるような、魅力的な文章をお願いします。

以下の点を含めて、3パターンほど提案してもらえますか?
・職業は[在宅ワーカー向けのWebデザイナー]です。
[「AI活用」や「仕事効率化」]といったテーマで発信していることが伝わるようにしてください。
・文字数は160字以内でお願いします。
[親しみやすく、謙虚な感じ]の口調でお願いします。

ポイント:このように、①役割(編集者)、②目的(ブログを読んでもらうきっかけ作り)、③条件(〜を含めて)を、普段通りの話し言葉の文章に盛り込むだけでいいんです。

AIからの回答例はこんな感じ!

上記のプロンプトをAIに入力すると、あっという間に以下のような回答を返してくれます。

あなたの作りたい条件に変更してぜひ試してみてください。

まとめ|まずは気軽に、AIとの対話を試してみよう

気軽に、AIとの対話を試してみようということで、AIプロンプトの道を進む女性画像

今回は、AIへの上手な伝え方である「プロンプト」の基本について解説しました。
大切なポイントを3つ、振り返ってみましょう。

  • ポイント1: プロンプトは「理想の家づくり」のように、具体的に伝えることが重要。
  • ポイント2: まずは「役割」「目的」「条件」の3点セットを意識してみる。
  • ポイント3: 完璧を目指さず、この記事の例文を真似するところから始めてみる。

難しく考えすぎず、まずは色々と試してみることが、AIと上手に付き合うための一番の近道です。

AIは、いつでも何度でも、気兼ねなく練習に付き合ってくれる便利なツールです。今日ご紹介した3点セットをヒントに、ぜひあなたの仕事や日常の中で、AIに色々と話しかけてみてください。

この記事が、その第一歩となれば幸いです。

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