「鉛筆画」で比較!ChatGPTとGeminiの特徴とプロンプトで変化をつける方法

鉛筆画を使ったChatGPTとGeminiの生成画像比較を行うイメージ

AIで絵を描いたり、画像を作ったりすることがだいぶ身近になりましたね。

今回は、【AIによって描かれるイラスト画像】をちょっと比較してみましょうっていう趣旨です。

多くの人が触れたことがある、もしくは始めやすいChatGPTとGeminiの2つで比較してみましょう。

どっちのAIを使えば、自分のイメージ通りの絵が描けるんだろう?

ちょっと興味ありませんか?是非見ていってください。

AIの個性を探るため、同じテーマで、ChatGPTとGeminiの2つで生成されるイラストを徹底比較します!

プロンプト(AIへの指示)を少しずつ変えて、どんな絵が生まれるのかを一緒に観察してみましょう。

この記事でわかること

  • 描きたい絵に合わせてAIを賢く選ぶためのヒント
  • ChatGPTGeminiが描く鉛筆画の描写傾向の違い
  • 「細密」「白黒」「アニメ調」等のプロンプトの指定でどんな違いがでるか

この比較で使う生成AIとルール

まずは、今回の比較で使うAIモデルを確認しておきましょう。

  • 比較するAIモデル:ChatGPTGemini
  • イラストテーマ:「静かなカフェでコーヒーを飲む40代のサラリーマンの横顔」で統一
  • イラストタッチ:鉛筆画タッチ

画像生成のためのプロンプトは「ChatGPTGemini」ともに同じものを使います。

ChatGPTはこちらから

Geminiはこちらから

「鉛筆画タッチ」指定で分かれた「色」の違い

まずは、基本となる「鉛筆画タッチ」のプロンプトで、両AIがどんな絵を描くのかを見てみましょう。

▶ 使用プロンプト(共通)

静かな落ち着きのあるカフェの片隅で、サラリーマン(40代男性)が疲れた表情で、窓の外を見ながらコーヒーカップを口に運んでいる。横顔のクローズアップ、細密な鉛筆画タッチ。

ChatGPTによる生成画像(鉛筆画タッチのみの指定)

ChatGPTに鉛筆画を書いてもらった画像。シーンの指定と「鉛筆画タッチ」を指定した画像。

ChatGPTで作った「鉛筆画タッチのカフェおじさん」。
なかなかリアルでめちゃくちゃ疲れた感じが出ています。ちょっと心配になるレベルですね(笑)
細かいとこまで丁寧に描かれていますね。

作られた画像は【1024×1536】ピクセルの縦長でした。
また、「鉛筆画タッチ」との言葉から白黒のイラストが生成されていますね!

Geminiによる生成画像(鉛筆画タッチのみの指定)

Geminiに鉛筆画を書いてもらった画像。シーンの指定と「鉛筆画タッチ」を指定した画像。

Geminiが作ってくれたイラスト画像は【1024×1024】ピクセルの正方形でした。
また、「鉛筆画」を指定しても、生成されたイラストは「カラー」というのは特徴的ですね。

表情は「疲れている」というよりは、考え事をしているかのようです。
人物はかなりChatGPTに比べてイケメンですね。なんとなく嫌いです(笑)

Geminiの画像を白黒指定してみる

Geminiに「鉛筆画タッチ」と指定しても「カラー」になるのでしょうか。

Geminiの「鉛筆画」ではカラーになるのか再度チェック

まず最初に「鉛筆画タッチ」だけの場合、カラーがどうなるか、もう一度チェック!
以下の画像だけプロンプトを「公園のお母さんと幼い男の子の散歩」にしてます。

▶ 使用プロンプト(共通)

自然あふれる公園でお母さんと幼い男の子が手をつないで散歩している。背景には子供たちの遊具と広い広場が見え、数人の子供たちが遊んでいる。繊細な鉛筆画タッチ。アニメ調。

▼ ChatGPTの場合

ChatGPTで作った、公園を歩くお母さんと幼い男の子のイラスト。

▼ Geminiの場合

Geminiで作った、公園を歩くお母さんと幼い男の子のイラスト。カラーのイラストになっている。

上記のように、他のイラストを同じように作ってみましたが、やはりカラーになりましたね。
全く同じプロンプトなのにこんな違いがあるのはおもしろい!

ということで、Geminiでは白黒の指定を入れてみましょう。

Geminiによる生成画像(鉛筆画タッチ・白黒の指定)

Geminiでは「鉛筆画タッチ」の指定だとカラーになるので、ここでは「白黒」を追加で指定してみましょう。

静かな落ち着きのあるカフェの片隅で、サラリーマン(40代男性)が疲れた表情で、窓の外を見ながらコーヒーカップを口に運んでいる。横顔のクローズアップ、細密な鉛筆画タッチ、白黒画像

Geminiに鉛筆画を書いてもらった画像で、前回の指定にプラス「白黒画像」を追加指定した画像。

白黒の綺麗な鉛筆画になりましたね!
顔の凹凸感や髪やスーツの質感が、絵を学んできた人たちのそれと同じように見えます。(絵は素人ですが)
このGeminiの「鉛筆画タッチ・白黒」でのイラストもかっこいいですね!

「アニメ調」指定で生成画像はどう変わる?

プロンプトに「アニメ調」という画風の追加指示をすると、ChatGPT/Gemini の両AIがどう解釈してどういうイラストを作るのか見てみましょう!

▶ 使用プロンプト(共通)

静かな落ち着きのあるカフェの片隅で、サラリーマン(40代男性)が疲れた表情で、窓の外を見ながらコーヒーカップを口に運んでいる。横顔のクローズアップ、細密な鉛筆画タッチのアニメ調
(Geminiのみ「白黒画像。」追記あり)

ChatGPTによる生成画像(鉛筆画タッチ・アニメ調の指定)

一番最初の「ChatGPTの生成画像」の鉛筆画と同じ雰囲気はあります。
でも、しっかりとアニメ調になっていますね。線が多くリアル感も少し残っています。
人物について特に指定していませんが、キャラクターの雰囲気に統一感がありますね!

Geminiによる生成画像(鉛筆画タッチ・白黒・アニメ調の指定)

Geminiに鉛筆画を書いてもらった画像で、前回の指定にさらに「アニメ調」を追加指定した画像。

線が優しくなり、雰囲気も一気にアニメ調になりました。
柔らかな線ですこしデフォルメされたキャラクターになりました。なんだか少し刑事感がありますね。

「シンプルな線画」を付け足すと生成画像はどう変わる?

「アニメ調」にしても思ったよりも線が多くリアル感が若干残っていたので、最後に「シンプルな線画」という追加指示を入れて違いを見てみましょう!

ChatGPTによる生成画像(鉛筆画タッチ・アニメ調・シンプルな線画の指定)

ChatGPTのプロンプトに「シンプルな線画」指示を付け加えて生成した画像。シンプルになった。

先ほどのChatGPTの画像と大きく変わりましたね。全体の色味も白・黒に近くなりましたし、鉛筆画からアニメ・マンガ的になったかと思います。それでも疲れた表情にちゃんと見えるのがすごいですな!

Geminiによる生成画像(鉛筆画タッチ・白黒・アニメ調・シンプルな線画の指定)

Geminiのプロンプトに「シンプルな線画」という指示を追加し生成した画像。

ダンディーさに磨きがかかりました。憂いを帯びた表情もすばらしい!
線がシンプルになるとイメージが読み取りやすい気がします。

まとめ|AIモデル使い分けのヒント(今回の比較結果)

今回の比較で以下の特徴が分かりました。

特徴ChatGPTの傾向Geminiの傾向
鉛筆画タッチのみの指定色なし(白黒)で生成されるカラーで生成される
疲労感の表現表情にリアルな疲れた感じが良く出ていた表情の作り込みは緻密だが、雰囲気は比較的明るめの画像が出る
アニメ調の解釈シャープな線画でリアル感を残す傾向柔らかな線とデフォルメで親しみやすい雰囲気になる
シンプルな線画の指定白黒のコントラストが強まり、マンガ的な線画に変化線がシンプルになり、イラストのイメージが読み取りやすくなる
得意な表現リアルさ、コントラスト、シャープな線画材の質感、柔らかなタッチ、カラー表現

※あくまでも今回の検証に関する感想です。AIのアップデート状況などにより、生成されるイラストは変わることがありますので、ご自身でもぜひ試してみてくださいね!

これらを意識して使ってみるとよりイメージに近いイラストや画像がつくれるかもしれません。
今後のアップデートも楽しみですね!

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